木工事 建前②
屋根の棟が上がり、工事の安全を祈願し、上棟式を行いました。 構造体が無事出来上がったことを神様に感謝し、これから最後まで完成することを祈念する式典が上棟式です。祝詞を上げるなど、大工の棟梁が執り行います。
屋根の棟が上がり、工事の安全を祈願し、上棟式を行いました。 構造体が無事出来上がったことを神様に感謝し、これから最後まで完成することを祈念する式典が上棟式です。祝詞を上げるなど、大工の棟梁が執り行います。
建前では図面通りに刻み番付けした柱・梁を一本ずつ組み立てていきます。 家の大きさにもよりますが、一日で家の形が現れます。 ドラマチックな光景です。
土台や床組みが終わったら、断熱材を施工します。 この工程に電気・設備の配管も施工されます。隠れてしまうので打合せが肝心です。 フローリングの下地には合板は使用せず、無垢の杉板を張りました。
木工事に入る前の準備として、設計図を元に構造材に墨付けをし手刻みで加工します。 現在では専用工場でのプレカットが主流ですが、あえて私たちは手刻み加工します。 木材は一つ一つ癖が違うため、その癖を見極めながら加工する必要があるからです。 木造建築の伝統技法を継承するためにも必要な事だと私たちは考えています。 墨付作業が始まる前に工事の安全を祈願して神式の祝詞を奏上しました。
土台を敷く工事に入りました。 土台は国産材のヒノキを使用しています。 土台と基礎の間には基礎パッキンを施すことで、常に換気されている状態を確保します。土台が湿気を帯びることを防ぎ、耐久性を保ちます。
基礎立ち上がりコンクリートを打設後、養生期間を10日ほど取り型枠を外しました。 コンクリート強度は21N/m㎡です。 耐圧盤との打ち継ぎはコールドジョイントとなるため、止水板を入れ、水やシロアリなどの侵入を防いでいます。 また、深基礎で土に触れる面が大きいため、立ち上がり部分には防水塗料を塗布しました。
建物の位置や高さを計画通りに確定する工程です。 整地をして砂利を敷き、今回はべた基礎なので鉄筋を配筋するため捨てコンクリートを打ちました。